「 帰 還 」
15 × 20 cm ぐらい
変形の小さな作品で、最近いくつか作られています。
帰還というタイトルですが、この言葉は単に帰ってきただけではなく、苦難を乗り越えて生還した、という語感がありますね。
勇者の帰還、たとえばオデュッセウスの帰還、あるいは宇宙飛行士の地球への帰還、といったような場合に使われることが多い、少し大仰な言葉です。
この絵は、普通の勤め人が、夕方、車で家に帰ってきた光景のように見えます。
もっとも、家の前で奥さんと二人で手を振りあっていますし、犬もお出迎えですから、やさしくて良い家庭なのでしょう。
単身赴任から帰ってきたのかもしれません。
みかさんはスペイン暮らしが長く、普段日本語を使っていませんので、帰国して日本語の会話をすると、変わった言葉遣いになることが時々あります。
おもしろいことに簡単な会話の言葉が出てこず、難しい漢語でしゃべることがよくあります。
帰還も本当は帰宅なのかもしれません( 冗談ですよ )。