「 インファント島 」
30 × 70 cm ぐらい ( フレーム全体の大きさ )
モノクロームの作品で、30年2月に持参されたものの一つです。
次の作品 「 インファント島U 」 と連作です。
富士山のような形の中に絵があります。山の形の中に、また山が描かれています。
この変形の切り取った画面は、内容と関連づけた形態と言えます。
遠くに山並みが見え、花が描かれ、山腹を恐竜が歩いています。
インファント という名前の島なのでしょうか。それとも幼児という意味のインファント ( infant ) をイメージしているのでしょうか。
医学用語にインファントは良く出てくるので、少し気になります。
1歳以下の乳児を意味する場合、あるいは2歳ぐらいまでの幼児とする使い方がありますが、この絵にも、地球の子どものころ、といった雰囲気が感じられます。
そのように感じさせる一つの理由は、絵の中に恐竜( ゴジラ )が出てくるためです。
Uの方にはゴジラの左側に蝶か蛾のようなものが描かれています。これはきっとモスラでしょう。