「 マグノリア ロマンス 」
恐竜を題材とした、みかさんの作品はいくつかありますが、初めてみたのがこれです。
ティラノサウルス だと思いますが、学術的な話は、これまた意味のないことですね。
一目で気に入りました。 これも 「 海の振動 」 と同じくらいの大きな作品です。
恐竜が後ろを振り向いていますが、左側から花びらが流れてくるように、ちぎられた色紙が貼られています。
恐竜の不安気に見上げる感じ、その目がいつも秋を思わせ、落ち葉のようにも思ってしまいます。
magnolia は辞書をひくと、モクレンとか泰山木のような樹木の総称と書いてあります。
ただ、春から初夏の花ですから、秋の雰囲気という感じ方は変かもしれませんが、仕方がありません。
なんだか、滅亡の時代にいたる恐竜の予感を感じさせる、というのは言いすぎでしょうか。
ウォルト ディズニーの映画 「 ファンタジア 」では、ストラヴィンスキーの音楽 「 春の祭典 」に合わせて、恐竜時代を描いています。
その中で、恐竜( ブロントサウルス )が、ふと長い首を持ち上げて、不審げにかなたを眺める情景を思い出します。